高松宮記念 予想 (JRA GI 芝1,200m 中京競馬場)

さて、今年の高松宮記念へ向けていよいよ大詰めとなりました。

カレンチャンが去年のスプリンターズステークスに続き、牝馬ながらJRAのスプリントGIレースを連覇するのか、注目される事と思います。

そんな中、去年のスプリンターズステークスで2着となった、パドトロワについて検証してみようと思います。

パドトロワは、父親がスウェプトオーヴァーボード、母親がグランパドドゥという血統で、母父がフジキセキと、サンデーサイレンスの血を受け継ぐ5歳の牡馬です。母親のグランパドドゥは、オークス秋華賞で5着となるなど、中日新聞杯(GⅢ)を含む4勝を上げており、母仔重賞勝ちが期待されますね。

パドトロワは2009年、芝1,600mのレースでデビューするも、離された3着となり、1,600mでは多少距離が長かったのか、次戦に芝1,200mのレースへと舞台を移し、見事初勝利を上げます。この後安定した成績を残し、GIレースであるNHKマイルカップに臨みますが、やはり距離が長かったのか、16着と惨敗を喫してしまいます。

このNHKマイルカップ以後、パドトロワはスプリント路線に集中して出走する事になります。

NHKマイルカップから約1ヵ月後の1,000万下条件のレースで3勝ち目を上げ、休養後暫く凡走が続きますが、再び休養した後の叩き2戦目、1,600万下の条件戦で久し振りに勝利を上げ、続くオープン戦のオーストラリアトロフィーでも、不良馬場ながらクビ差制し5勝目。着々と力を付けていきます。

休み明けの函館スプリントステークスでは1秒差の6着と敗戦を喫しますが、続くUHB杯では逃げ切り勝ち、キーンランドカップ(GⅢ)では1着と同タイムの3着とし、いよいよNHKマイルカップ以来のGIレース、スプリンターズステークスに臨む事となります。

そしていよいよ本番のスプリンターズステークスロケットマンなど、海外から猛者達が参戦する中、道中2番手を進み、最終コーナーを先頭で回ると、カレンチャンには差されますが粘り込み、見事GIレースで2着に入選しました。

今までの戦績から見ると、どうしても休み明けは苦手な様で、凡走する事が目につきますが、叩いてからのレースでは安定した成績を残しています。叩いて2戦目が高松宮記念になると思いますので、充分期待出来るのではないでしょうか?

暮れには香港へ遠征し、惨敗を喫してしまいましたが、スプリンターの覇権を再び牡馬に戻すべく、パドトロワに期待して、今年の高松宮記念を満喫しましょう!!